ふるさとになりうる場所/'This Could Be Home' Book
「ラッフルズホテルほど街と一体になっているホテルは他にはない」と、世界的に有名な紀行作家のピコ・アイヤーは綴っています。
通算35年を超えるラッフルズホテルでの数え切れないほどの滞在経験とその周りで急速に変化し続ける街を描く中で、世界を渡り歩きつづける著者は、これまで世界中の著作家に影響をあたえてきた「風格ある貴婦人/Grand Old Lady’s」に例えられるラッフルズホテルの文学的遺産を顧みています。その過程で、過去を守っていくだけでなく、未来への新しい展望も見いだしてきました。シンガポールとこの白亜の歴史的建造物は、めまぐるしく変化する世の中の需要に応えるためにどのように考案してきたのでしょうか。
このコンパクトな本の中で著者は、ありきたりだと思われがちな場所などを独特の観点や視点で
紹介しています。
著者
ピコ・アイヤーは10冊以上の著書を出しているベストセラー作家です。世界的に人気のある著書として、「カトマンズでのビデオナイト/Video Night in Kathmandu」、「貴婦人と僧侶/The Lady and the Monk」、そして「平静の技法/The Art of Stillness」などは、23か国語に翻訳されています。
1982年からは「タイム」、「ニューヨークタイムズ」、「フィナンシャルタイムズ」、
「ヴァニティーフェア」、「グランタ」など200以上の定期刊行物に寄稿。TED Talkの3つのビデオは、世界中で800万回以上の再生数を記録しています。イギリスのオックスフォード
生まれで不定期にアメリカのカルフォルニアに滞在し、長年にわたり日本に在住。
名門イートン、オックスフォード、ハーバードを卒業し、現在はプリンストン大学のジャーナリズムのフェリスプロフェッサーを担っています。